マレーシア株式市場の動向と投資のメリットはあるのか?
- 2019.10.29
- アジア株
日本国以外に投資先が探している、投資範囲を広げていきたいという方に
オススメなのがアジア株の1つでもあるマレーシア株です。
今回はマレーシア市場についてとマレーシア株のメリットについて解説します。
マレーシア株式市場についての概要
マレーシア株式市場(ブルサ・マレーシア)は石油やガスなどの天然資源に関する銘柄が索引する市場というのが現在の状況ですが、建設、銀行ファイナンス領域、ITなどと幅広いセクターも上場している。ASEANの中ではバランス型市場とも言えると思います。
ざっくりとしたマレーシアの歴史
少し歴史から振り返っていくと、植民地時代が170年続いていたマレーシア。天然ガスやゴム、パーム油などの天然資源を活かし、農業を中心に発展していきましたが、モハマド首相の方針で、1970年前後からは国主導で工業化を推進し
電機・電子産業を中心に製造業が発展し東南アジアの中でも急速に工業化が進められここまで大きく経済成長を遂げました。
安定した成長を続けるマレーシア株式市場
マレーシアは、概ね年平均4%~6%と安定した経済成長を続けている国であり世界銀行が定義する中高所得国3に位置づけられていて安定した成長率を出しています。他の東南アジア、シンガポールやタイなど比べてみても安定的な経済成長を示しているといえます。また1人当たり名目GNI(国民総所得)は1万ドルを越えました。超少子高齢化と日本は言われていますが、一方マレーシアは全人口(マレーシアの人口は約3,000万人超であり)に占める若年層の割合は高く全体のも 20%を越えていて今後期待される若年層が多いというのも今後さらに市場成長の期待を持つことができます。
景気動向指数とも言われる消費者物価上昇率と失業率に関しては消費者物価上昇率1~3%・失業率は3%前後と堅調に推移していて決して悪くありません。
マレーシア政府が目論む新しい経済成長モデル
マレーシアは海外から、政府がITインフラ設備を積極的に進めているという理由から高く評価されています。マレーシア政府はVISION2030(SPV2030)を掲げその実現に向けた経済政策の指針を発表しています。これについては、また別記事で詳細を説明させていただくとしますが、マレーシア株式投資に大きく関与するだろう項目として、「再び外国投資家にとって魅力あるマレーシアにする。」という内容が明記されており政府後援も拝見できる中所得国の罠から脱却して「高所得」「国民全体の発展」「持続可能な経済発展」を目標に掲げ、それを達成し、国民生活の質の向上を図るための方向性も示しています。
マレーシア株のメリットとは?
我々日本人にとってマレーシア株式市場に投資をするメリットはどのようなもなのでしょうか?
〇日本に比べると高配当が多いマレーシア株は日本に比べると高配当の銘柄が多いです。日本では高くて5%ほどの配当銘柄が多いですが、
マレーシアのメイン市場であるブルサ・マレーシア メインマーケットには高配当銘柄が散見できます。
例えば…
・アストロ・マレーシア 7.57
・サイム・ダービー 7.06
・YTLパワー・インターナショナル 6.58
といったように7%~6%という高配当の銘柄が多いのが特徴です。
長期的に保有するメリットが大いにあります。
税金がかからない
マレーシア株は配当・売買益は全て無税となっています。
株取引の譲渡益に対する課税がないのです。
日本国内ではNISA活用以外では、配当・売買益に税金がかかります。
米国株でも配当・売買益10%かかります。マレーシア株にはかかりません。
この税金の差は投資家にとって大きいでしょう。
※マレーシア居住者のみ
・成長性がある。
今後の成長を大きく期待できる点がやはり投資としてはメリットがあるでしょう。
また短期的にも成長しています。国が一丸となり、2020年に先進国入りするため、
毎年6%以上の成長率を目標に動いております。自然災害が少なく、物価も安定しています。
新興国はカントリーリスクが大きいといわれがちですが、その中でもカントリーリスクは低いという傾向もあります。
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